11月26日(日)、精華女子短期大学コミュニティオーケストラ20周年記念「第20回定期演奏会」をアクロス福岡シンフォニーホールに於いて開催しました。大勢のお客さんに来ていただき、演奏会を成功裡に終えることができました。
演奏曲目は2曲ありました。1曲目はベートーヴェン作曲の劇音楽「エグモント」序曲Op.84です。彼のいくつかある序曲の中で最も知られた曲であります。2曲目はマーラー作曲の交響曲第5番嬰ハ短調です。マーラーは交響曲を10曲ほど残していますが、この第5番は最も完成された作品として評価されています。しかし演奏するには高度な技術と音楽性が必要とされ、きわめて難易度の高い曲であります。したがってプロアマ問わずオーケストラに親しんでいる人たちにとって、この交響曲を演奏することは挑戦でもあり夢でもあります。とりわけ、ハープと弦楽器による第4楽章アダージェットは、ルキノ・ヴィスコンティ監督による1971年の映画『ベニスに死す』でも使用され、マーラー・ブームの火付け役を果たしただけでなく、マーラーの音楽の代名詞的存在となっています。まさに20周年記念に相応しい曲でありました。
今後は来年の5月12日(日)の第11回キャンパスコンサートと11月24日(日)の第21回定期演奏会に向けて練習に励んでいきたいと思います。ご来場いただきました皆様へ、心より御礼を申し上げます。