日本女性の仕事に対する価値観が変わった。女性が生涯の仕事を持つ時代である。かつての女性は20代前半までは実社会で活躍し、その後、結婚・子育てという期間が人生の大半を占めた。しかし、今日では生涯の仕事を持ちつつ、結婚・子育てを両立させていく生き方が主流となりつつある。そして、その両立の支援も社会的に整ってきた。
それを踏まえて、生活総合ビジネス専攻では、以前より学生のマルチスキル化を推奨してきた。つまり、学生本人が得意分野だと言えるスキルを複数磨き上げるための教育支援である。変化が激しく将来予測が困難な時代では、単一スキルを身につけているだけでは、将来にわたる長期キャリアの継続が厳しいからである。さらに、マルチスキルの学習には次のようなメリットがある。一つの分野だけでなく複数の分野を学ぶことにより、それぞれの能力が一層高まり、シナジー効果(相乗効果)が起こる。
時代はイチロー選手から「投げて良し!打って良し!」の大谷選手へ移行している。このようなマルチスキルを持つことを「スキルセット」と呼ぶそうだ。
次回へ続く